2015年01月14日
マウンテンダックス レラ
登山用品メーカーのマウンテンダックスというとザックが有名です。
ですが、かつて(20年位前)はテントも製造していたんです。
特に「ツーリングポイント」というテントは、「さすらいの野宿ライダー」こと寺崎勉氏が愛用していたことで知られていました。
かく言う自分も寺崎氏に憧れ、ツーリングポイント2を使っていた時期がありましたが、なかなか良いテントでした。
そのマウンテンダックスが長い時を超えて、昨春再びテントを出してきました。
それがレラシリーズ(軽量コンパクト優先)とヌプカシリーズ(居住性優先)です。

しかし、国内の山岳テント市場はアライ、モンベル、エスパースと言った強豪がひしめく厳しい状況。
「きっと苦戦するだろうな」というのが立ち読みした山雑誌でレラとヌプカを見て思った率直な感想。
レラのことはそれっきり忘れていたんですが、12月になって飛び込んできた楽天の某店のメルマガに、
「廃盤につき店頭在庫処分」というふれこみでレラ1、2の50%オフクーポンがあるじゃないですか!(しかもポイント10倍)
この時は「店頭在庫処分だからきっともう売り切れてるな」とスルー。
ところが数日後、また同じ内容のメルマガを受信。
「あれ?店頭在庫処分じゃなくて、メーカー在庫処分なのかな?」
とは思うものの、「山用テントは他にあるしスルー、スルーっと.....」
(この時点でかなりグラついています)
さらに数日後、またまた同じ内容のメルマガを受信。
今回は他のキャンペーンとの合わせ技でポイント20倍!
あぁぁ...
ついに糸が切れてしまいました。
買うとなるとレラ1(1~2人用)にするか、レラ2(2~3人用)にするかが悩みどころです。
最初の1張りとか、これをメインテントにするとかだとレラ2一択(価格差数千円、重量差100g)なんですが、
山用テントとしては既にステラリッジ2やウナなど中が広めのテントを所有しています。
ということで、ここはあえてレラ1を選択しました。
発注をかけると、翌日ショップから「メーカー取り寄せ中」のお知らせメールが来て、やはり今回はメーカー在庫処分だと判明。
(それにしても他のショップが全然安売りしないのはどうしてなのか?)
ということで、いつもながら前置きが長くなりましたが、今回の冬キャンでレラ1の試し張りをしました。
山で張るのが最適なんですが、そこはご容赦を。

インナーを立ち上げたところです。
構造はオーソドックスなスリーブ式クロスポール。
ポールは四隅をグロメットで固定する方式。
できれば袋スリーブにして欲しかった。
ドアはD型。
当然メッシュ付です(中から開閉)。

短辺方向から見たところ。
やっぱり短辺100cmは小さめです。
ベンチレーターは入り口と直角の方向に付いています。
ポールスリーブはメッシュで本体と繋がっており、内部の通気性の向上を図っています。

フライシートの状況を確認。

テンションのかかる部分は厚手の生地で補強されています。
グロメットのテープは色分けされており、同じく色分けされているインナー(フットプリントも)の適合する位置がすぐにわかるように工夫されています。
当然縫い目にはシームテープ加工が施されています。
山用テントは設営時の強度を増すためにインナー(ポール)からガイラインを取るものが多いのですが、レラはフライから取る方式です。
この方式のテントとしてはプロモンテのVLなんかがそうですが、フライとインナーを接続することによって強度の向上を図っています。
VLの場合は、フライの裏面に付いた紐をポールに括り付ける方式をとっていますが、これが面倒なので不評を買っています。
レラの場合は、フライの裏に付けた紐の先端のプラスチックパーツをポールスリーブの途中の帯に挟み込む方式です。

紐を括り付けるよりは手間がかからないと思うのですが、やっぱりちょっと面倒。
せっかく取り付けてもスルッと抜けたりしちゃいます。
ここはもうひと工夫欲しいところ。
フライをインナーに固定するのも一瞬戸惑いました。
よーく説明書を読んでみると...
フライのベルトの途中にあるバンジーコードをビヨーンと伸ばして、

インナーのベルトとポールをくぐらせて、先端のグロメットにポールを差し込みます。

既にインナーにフットプリントを取り付け済みですので、写真では上から順に
インナー、フットプリント、フライの順にポールにグロメットが差し込まれています。
(ペグはレラ付属のものではありません。付属ペグはDACのVペグです-付属の8本じゃ不足のような)
フライとインナーのベンチレーター、モスキートネットも装備されています。

前室の状況です(ザックは15リットル)。

前室の張り出しは公称70cmということで、山用テントとしては大き目です。

靴を置いても全然余裕です。
ステラリッジとかだと、狭くて前室で調理しようという気にはならないのですが、これくらいの広さがあれば調理も余裕でしょう。
内部は予想以上に広々とした感じです。

長辺に出入り口があるので、開放感があってそう感じるのかもしれません。
ポケットは入り口から見て右奥と左手前に1つずつあります。
標準装備のギアハンモック。

一般的にはオプション扱いなんですが、標準装備はうれしいですね。
ハンモックの上にはロープも付いていて、ハンモックを取り外して、物を吊るすこともできます。
Sさんはレラ2の試し張り。
基本的な構造と機能は同じで、違うのはサイズだけ。
比較してみるとこんな感じ。

レラ1でもそれほど狭くは感じなかったので、レラ2はより快適な広さですね。
ただし、レラ2はフロアに継ぎ目があります。

フロア生地の原反サイズの関係でこのようになっているみたいです。
ということで、ざっとご紹介してきましたが、レラシリーズなかなか良さそうです。
これを50%オフ+ポイント20倍で入手できたのは、とってもラッキーでした。
(それにしても発売から1年に満たないで廃盤とは...)

現在は40%オフ&通常ポイント加算にて販売中(別途ショップの割引クーポンあり)。
山用テントでこのお値段はなかなか出ませんよ。
ですが、かつて(20年位前)はテントも製造していたんです。
特に「ツーリングポイント」というテントは、「さすらいの野宿ライダー」こと寺崎勉氏が愛用していたことで知られていました。
かく言う自分も寺崎氏に憧れ、ツーリングポイント2を使っていた時期がありましたが、なかなか良いテントでした。
そのマウンテンダックスが長い時を超えて、昨春再びテントを出してきました。
それがレラシリーズ(軽量コンパクト優先)とヌプカシリーズ(居住性優先)です。

しかし、国内の山岳テント市場はアライ、モンベル、エスパースと言った強豪がひしめく厳しい状況。
「きっと苦戦するだろうな」というのが立ち読みした山雑誌でレラとヌプカを見て思った率直な感想。
レラのことはそれっきり忘れていたんですが、12月になって飛び込んできた楽天の某店のメルマガに、
「廃盤につき店頭在庫処分」というふれこみでレラ1、2の50%オフクーポンがあるじゃないですか!(しかもポイント10倍)
この時は「店頭在庫処分だからきっともう売り切れてるな」とスルー。
ところが数日後、また同じ内容のメルマガを受信。
「あれ?店頭在庫処分じゃなくて、メーカー在庫処分なのかな?」
とは思うものの、「山用テントは他にあるしスルー、スルーっと.....」
(この時点でかなりグラついています)
さらに数日後、またまた同じ内容のメルマガを受信。
今回は他のキャンペーンとの合わせ技でポイント20倍!
あぁぁ...
ついに糸が切れてしまいました。
買うとなるとレラ1(1~2人用)にするか、レラ2(2~3人用)にするかが悩みどころです。
最初の1張りとか、これをメインテントにするとかだとレラ2一択(価格差数千円、重量差100g)なんですが、
山用テントとしては既にステラリッジ2やウナなど中が広めのテントを所有しています。
ということで、ここはあえてレラ1を選択しました。
発注をかけると、翌日ショップから「メーカー取り寄せ中」のお知らせメールが来て、やはり今回はメーカー在庫処分だと判明。
(それにしても他のショップが全然安売りしないのはどうしてなのか?)
ということで、いつもながら前置きが長くなりましたが、今回の冬キャンでレラ1の試し張りをしました。
山で張るのが最適なんですが、そこはご容赦を。
インナーを立ち上げたところです。
構造はオーソドックスなスリーブ式クロスポール。
ポールは四隅をグロメットで固定する方式。
できれば袋スリーブにして欲しかった。
ドアはD型。
当然メッシュ付です(中から開閉)。
短辺方向から見たところ。
やっぱり短辺100cmは小さめです。
ベンチレーターは入り口と直角の方向に付いています。
ポールスリーブはメッシュで本体と繋がっており、内部の通気性の向上を図っています。
フライシートの状況を確認。
テンションのかかる部分は厚手の生地で補強されています。
グロメットのテープは色分けされており、同じく色分けされているインナー(フットプリントも)の適合する位置がすぐにわかるように工夫されています。
当然縫い目にはシームテープ加工が施されています。
山用テントは設営時の強度を増すためにインナー(ポール)からガイラインを取るものが多いのですが、レラはフライから取る方式です。
この方式のテントとしてはプロモンテのVLなんかがそうですが、フライとインナーを接続することによって強度の向上を図っています。
VLの場合は、フライの裏面に付いた紐をポールに括り付ける方式をとっていますが、これが面倒なので不評を買っています。
レラの場合は、フライの裏に付けた紐の先端のプラスチックパーツをポールスリーブの途中の帯に挟み込む方式です。
紐を括り付けるよりは手間がかからないと思うのですが、やっぱりちょっと面倒。
せっかく取り付けてもスルッと抜けたりしちゃいます。
ここはもうひと工夫欲しいところ。
フライをインナーに固定するのも一瞬戸惑いました。
よーく説明書を読んでみると...
フライのベルトの途中にあるバンジーコードをビヨーンと伸ばして、
インナーのベルトとポールをくぐらせて、先端のグロメットにポールを差し込みます。

既にインナーにフットプリントを取り付け済みですので、写真では上から順に
インナー、フットプリント、フライの順にポールにグロメットが差し込まれています。
(ペグはレラ付属のものではありません。付属ペグはDACのVペグです-付属の8本じゃ不足のような)
フライとインナーのベンチレーター、モスキートネットも装備されています。
前室の状況です(ザックは15リットル)。
前室の張り出しは公称70cmということで、山用テントとしては大き目です。
靴を置いても全然余裕です。
ステラリッジとかだと、狭くて前室で調理しようという気にはならないのですが、これくらいの広さがあれば調理も余裕でしょう。
内部は予想以上に広々とした感じです。
長辺に出入り口があるので、開放感があってそう感じるのかもしれません。
ポケットは入り口から見て右奥と左手前に1つずつあります。
標準装備のギアハンモック。
一般的にはオプション扱いなんですが、標準装備はうれしいですね。
ハンモックの上にはロープも付いていて、ハンモックを取り外して、物を吊るすこともできます。
Sさんはレラ2の試し張り。
基本的な構造と機能は同じで、違うのはサイズだけ。
比較してみるとこんな感じ。

レラ1でもそれほど狭くは感じなかったので、レラ2はより快適な広さですね。
ただし、レラ2はフロアに継ぎ目があります。
フロア生地の原反サイズの関係でこのようになっているみたいです。
ということで、ざっとご紹介してきましたが、レラシリーズなかなか良さそうです。
これを50%オフ+ポイント20倍で入手できたのは、とってもラッキーでした。
(それにしても発売から1年に満たないで廃盤とは...)
現在は40%オフ&通常ポイント加算にて販売中(別途ショップの割引クーポンあり)。
山用テントでこのお値段はなかなか出ませんよ。
![]() Mountain.DAX(マウンテンダックス) 【廃盤特価・40%OFF】レラ-1【smtb-MS】 メーカー品番:TN-003 |
![]() Mountain.DAX(マウンテンダックス) 【廃盤特価・40%OFF】レラ-2【smtb-MS】 メーカー品番:TN-004 |
Posted by あいあん at 20:46│Comments(6)
│キャンプグッズ
この記事へのコメント
なかなか良い買い物をされたようですね。
今年は山岳テントでもと思案してますが4人用となると
選択肢が極端に少なくなるんですよねぇ・・・
ステラリッジくらいしか思いつきません。
2人用×2張とも考えますが総重量と投資費用が・・・
ファミキャンは多いけど山泊ともなると
年に何度も使わないだけに迷うところです???
今年は山岳テントでもと思案してますが4人用となると
選択肢が極端に少なくなるんですよねぇ・・・
ステラリッジくらいしか思いつきません。
2人用×2張とも考えますが総重量と投資費用が・・・
ファミキャンは多いけど山泊ともなると
年に何度も使わないだけに迷うところです???
Posted by koutarou
at 2015年01月14日 21:15

●koutarouさん
最近はグループで1つのテントに寝ることが少なくなったみたいですので、
選べる商品が減ったのか?
と思いきや、
ダンロップのVSシリーズ、VKシリーズ
エスパース スーパーライト
などまだまだ探せばあるみたいですよ。
最近はグループで1つのテントに寝ることが少なくなったみたいですので、
選べる商品が減ったのか?
と思いきや、
ダンロップのVSシリーズ、VKシリーズ
エスパース スーパーライト
などまだまだ探せばあるみたいですよ。
Posted by あいあん
at 2015年01月15日 20:20

こんにちは、実は私
マウンテンダックス ツーリングポイント3を今でも所有し(ほぼ20年前に購入し、押し入れに埋れていた)今回の盆休みで北海道から東北一周のツーリングに使用しました。
マウンテンダックス ツーリングポイント3を今でも所有し(ほぼ20年前に購入し、押し入れに埋れていた)今回の盆休みで北海道から東北一周のツーリングに使用しました。
Posted by こえつ♪ at 2015年08月22日 13:34
● こえつ♪さん
はじめまして。
ツーリングポイントは愛用者が結構多いようですね。
ベーシックなクロスポール構造でありながら、サブポールで広い前室を確保。
収納サイズもコンパクトで、ツーリングには最適でした。
マウンテンダックスが倒産してしまったので、今後あのような名テントはもうできないのでしょうね。
はじめまして。
ツーリングポイントは愛用者が結構多いようですね。
ベーシックなクロスポール構造でありながら、サブポールで広い前室を確保。
収納サイズもコンパクトで、ツーリングには最適でした。
マウンテンダックスが倒産してしまったので、今後あのような名テントはもうできないのでしょうね。
Posted by あいあん
at 2015年08月24日 06:16

とてもわかりやすい解説ありがとうございました。
レラ1 購入しようかどうか迷っているところです。
すでに4個テント持っているんですが・・・笑
これも欲しいです・・。
レラ1 購入しようかどうか迷っているところです。
すでに4個テント持っているんですが・・・笑
これも欲しいです・・。
Posted by iga at 2015年09月12日 19:54
●igaさん
紹介していたネットショップでは売り切れてしまいましたが、まだどこかで売っているんですね。
お安く売られているのならお買い得と思います。
自分はツーリング用、登山用合わせては片手では足りないほどテントを持っています。
あれも良さそう、これも良さそうって感じでついつい買てしまいます。
紹介していたネットショップでは売り切れてしまいましたが、まだどこかで売っているんですね。
お安く売られているのならお買い得と思います。
自分はツーリング用、登山用合わせては片手では足りないほどテントを持っています。
あれも良さそう、これも良さそうって感じでついつい買てしまいます。
Posted by あいあん
at 2015年09月13日 19:23
