2012年12月28日
スノピの「山岳用」シュラフ バクー BACOO
いまさらですが、スノーピークポイント会員特典の無料カタログを入手しました。

と言ってもブログネタ探しの為で、コスパの超低いスノピグッズを買う気はさらさらありません。
ところで、昨年あたりからスノピの新たなターゲットはブームとなっている登山グッズ・ギアみたいですね。
2012年まずは単価の高い山岳用テント「ラゴ」を発売。
そして今回入手したカタログによると、今度は「山岳用」シュラフ「バクー」(架空の動物由来?)を出してきました。

特徴はシュラフ下部2/3に防水透湿加工を施し、上部1/3は加工なしで汗の蒸気を発散させるハイブリッド構造で濡れに弱いダウンの弱点をカバーしているという点。
しかし、オンラインカタログのプロモーションビデオを見ると、防水透湿加工の部分は「蒸気の発散速度が普通の生地より極端に遅い」と言っていることから、透湿性能は「?」ですね。
最近は数千円の安い合羽でも防水透湿を謳っていますんで、単に「透湿」というだけでは何となく胡散臭さを感じます。
バクーは上部1/3で蒸気を発散させると言っているので、PU加工の部分は防水が主眼であり、あえて「透湿」を謳う必要は無い気がします(おそらくおまけ程度の透湿性能なのでしょう)。
要注意のポイントは、最近のシュラフはヨーロッパ産グースダウンを使用したものが主流なのですが、バクーは羽毛が「ダックダウン」というところですね。
一般的にダウンの品質としてはグース>ダックです(その他に産地等でダウンのグレードが決まります)。
ダックダウンでこのお値段はどうなんでしょう?
産地表示も無いですし...(まさかユニクロと同じ中国製?)
防水透湿加工を施し、ダックダウンを使用した他社品との比較は次のとおり。
スノーピーク バクー550
ダックダウン(産地?):500g(800FP)
快適温度:-1℃、下限温度:-7℃
収納サイズ:21φ×34cm
重量:1120g
価格:35000円
ナンガ オーロラ450DX(防水透湿加工(耐水圧20,000mm、透湿性6,000g/m2/24hrs))
ダックダウン(欧州産):450g(760FP)
快適温度:-11℃、下限温度:-22℃
収納サイズ:17φ×29cm
重量:1000g
価格:実売25000円前後(ナンガは値引き販売が普通です)

耐寒温度等はメーカーによって多少の違いはあるのですが、それにしてもこの差はデカい!
と言うことで値段は高い、性能は低い、そのうえ収納サイズもバクーはひと廻り以上大きいです。
やっぱりスノピ!
オートキャンプ程度であれば命の危険も無いのでしょうが、山では必要な睡眠が得られなければ、体力や判断力が低下して事故に繋がることもあります。
イメージで製品を売りつけるメーカーでなく、実績と信頼のあるメーカーのものを選ぶことが大切です。

と言ってもブログネタ探しの為で、コスパの超低いスノピグッズを買う気はさらさらありません。
ところで、昨年あたりからスノピの新たなターゲットはブームとなっている登山グッズ・ギアみたいですね。
2012年まずは単価の高い山岳用テント「ラゴ」を発売。
そして今回入手したカタログによると、今度は「山岳用」シュラフ「バクー」(架空の動物由来?)を出してきました。

特徴はシュラフ下部2/3に防水透湿加工を施し、上部1/3は加工なしで汗の蒸気を発散させるハイブリッド構造で濡れに弱いダウンの弱点をカバーしているという点。
しかし、オンラインカタログのプロモーションビデオを見ると、防水透湿加工の部分は「蒸気の発散速度が普通の生地より極端に遅い」と言っていることから、透湿性能は「?」ですね。
最近は数千円の安い合羽でも防水透湿を謳っていますんで、単に「透湿」というだけでは何となく胡散臭さを感じます。
バクーは上部1/3で蒸気を発散させると言っているので、PU加工の部分は防水が主眼であり、あえて「透湿」を謳う必要は無い気がします(おそらくおまけ程度の透湿性能なのでしょう)。
要注意のポイントは、最近のシュラフはヨーロッパ産グースダウンを使用したものが主流なのですが、バクーは羽毛が「ダックダウン」というところですね。
一般的にダウンの品質としてはグース>ダックです(その他に産地等でダウンのグレードが決まります)。
ダックダウンでこのお値段はどうなんでしょう?
産地表示も無いですし...(まさかユニクロと同じ中国製?)
防水透湿加工を施し、ダックダウンを使用した他社品との比較は次のとおり。
スノーピーク バクー550
ダックダウン(産地?):500g(800FP)
快適温度:-1℃、下限温度:-7℃
収納サイズ:21φ×34cm
重量:1120g
価格:35000円
ナンガ オーロラ450DX(防水透湿加工(耐水圧20,000mm、透湿性6,000g/m2/24hrs))
ダックダウン(欧州産):450g(760FP)
快適温度:-11℃、下限温度:-22℃
収納サイズ:17φ×29cm
重量:1000g
価格:実売25000円前後(ナンガは値引き販売が普通です)

耐寒温度等はメーカーによって多少の違いはあるのですが、それにしてもこの差はデカい!
と言うことで値段は高い、性能は低い、そのうえ収納サイズもバクーはひと廻り以上大きいです。
やっぱりスノピ!
オートキャンプ程度であれば命の危険も無いのでしょうが、山では必要な睡眠が得られなければ、体力や判断力が低下して事故に繋がることもあります。
イメージで製品を売りつけるメーカーでなく、実績と信頼のあるメーカーのものを選ぶことが大切です。
Posted by あいあん at 21:32│Comments(2)
│キャンプグッズ
この記事へのコメント
こんばんは
オートキャンプではSPの製品を愛用しています。少しですが(笑)
私もカタログをもらいましたが、ここ数年迷走してるように感じます。
先代は山登りが大好きだったのに今の社長は・・・なんて話も聞きますし。
オートキャンプではSPの製品を愛用しています。少しですが(笑)
私もカタログをもらいましたが、ここ数年迷走してるように感じます。
先代は山登りが大好きだったのに今の社長は・・・なんて話も聞きますし。
Posted by otopapa
at 2012年12月30日 00:33

●otopapaさん
自分的には10年くらい前からスノピはおかしくなったと思います。
スノピのテントは耐風性能を高める為に背を低くしてあると言っておきながら、広い前室のあるテントが流行り出すと不格好なまでに前室が大きく耐風性能の低そうなテントを出してきたり。
筋の通ったコンセプトなしの何でもありの無茶苦茶状態。
企業である以上存続することは大切なことではありますが、今のスノピはユーザー不在で、自身が存続するためだけに商売をしているように思えます。
自分的には10年くらい前からスノピはおかしくなったと思います。
スノピのテントは耐風性能を高める為に背を低くしてあると言っておきながら、広い前室のあるテントが流行り出すと不格好なまでに前室が大きく耐風性能の低そうなテントを出してきたり。
筋の通ったコンセプトなしの何でもありの無茶苦茶状態。
企業である以上存続することは大切なことではありますが、今のスノピはユーザー不在で、自身が存続するためだけに商売をしているように思えます。
Posted by あいあん at 2012年12月30日 09:02