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2014年05月25日

ちょっと失敗 物見ヶ岳

GWのくじゅう以来、山には登っていなかったので、そろそろどこかに登ろうかなと思い、中島篤巳著「山口県百名山」をめくってみます。

日帰りなので県西部はちょっと無理。
かと言って県東部の山は多少の抜けはあるものの既に登った山がかなり多い状態。
ということで県中部の山にターゲットを絞ってチョイスした結果、山口市の物見ヶ岳-高羽ヶ岳の縦走コースを登ってみることにしました。
場所的には山口市の北部、山口線篠目駅の東方に聳える700mクラスの山です。

さらにネット情報で物見ヶ岳の南側(自宅に近い側)から登るコースを発見したので、このコースで登ってみることにしました。

仁保の道の駅の西側の交差点から県道123に入り、パラボラを横目に北上。
ちょっと失敗 物見ヶ岳

岩倉集落から市道→舗装林道に入ります。
右側が舗装林道終点(駐車場所)、左には未舗装の林道がしばらく続きます。
ちょっと失敗 物見ヶ岳

未舗装林道の入口の手製看板
ちょっと失敗 物見ヶ岳
「ちょっと深いけど」というのが気にかかる。


やや薄暗い感じの林道。
ちょっと失敗 物見ヶ岳
ちなみに天気予報は「晴れ、降水確率0%」のはずなんですが、なぜか雨が降ってもおかしくない感じに曇っています。
ちょっと失敗 物見ヶ岳


15分ほど林道を歩くと林道が終わり、登山口の看板。
ちょっと失敗 物見ヶ岳
「えっと...物見ヶ岳まで2時間!?」

現在10時なので、物見山頂が12時。
そこから高羽ヶ岳まで1時間くらいか。
往復すると2時間で、休みなしで行動しても下山開始が14時。

う~ん、ちょっと厳しいかな。
まあ縦走は様子を見ながら判断しよう。

ところで、このコースは沢沿いをずっと登っていくコースみたいで、ところどころに滝があります。

これは「車巻の滝」
ちょっと失敗 物見ヶ岳

こっちは「岩倉??の滝」(看板の字が消えてて読めない)
ちょっと失敗 物見ヶ岳


まあそういう感じでアクセントとなる滝とかあるんですが、このコースは今まで色々と登ったコースの中でも、最下位クラスのコースでした。

理由としては、
・暗いじめじめした荒れた植林帯の中が続く
 ソロだと気分的に非常に気が滅入る感じです。
 しかも頂上直下まで展望が全くありません。

・コースがわかり難い。
 コース全体が荒れており、踏み跡が薄く倒木や崩落したような箇所も多いうえ沢の渡渉や遡行があって、どこがコースかわかり難い。
ちょっと失敗 物見ヶ岳

テープは必要最小限(と言うかそれ以下)で色が緑や青だったり、薄汚れた荷造りロープだったりで見つけ難かったです。
テープの巻いてある木にたどり着いたら、そこでじっくりと進めべきコースを見定めなくてはならないような状況です。
場所によっては10mごとにその繰り返し。

進んでいるうちに「あれ?これは違うな」と思い、少し引き返して道を探してみて「あ、あれか」ということを何度繰り返したことか。

最終的には沢の遡行になります。
水量は大したことはなく、浅いところを選んでいけば問題はありません。
それよりも、どう進めばいいのかが問題。
ちょっと失敗 物見ヶ岳

かなり登ったところで沢を離れて急斜面を登って頂上に通じる尾根に取り付きます。
ここから上はしっかりした踏み跡があったのでひと安心。
ちょっと失敗 物見ヶ岳
ピンクの印は国有林の境界を示すものらしいです。

で、その国有林側ですが、今まで登ってきた薄暗い荒れた植林帯と完全に一線を画しています。
ちょっと失敗 物見ヶ岳
若葉あふれる明るい広葉樹林です。

山口県の政治家や官僚は国の施策である植林政策をやりすぎて県内の多くの自然林が失われてしまいましたが、国有林に豊かな森林が残っているというのは皮肉なことですね。
今度の知事も県民よりも国のほうに顔を向けているようなので、山口県の自然の衰退はこのまま進むんだろうなあ。

それはともかく

尾根に出たところで、踏み跡ははっきりしましたが、今度は傾斜がかなりきつくなります。
必死に登ってもズリズリと滑って後退ということもしばしば。

それでもなんとか30分弱登って、とても大きな岩の下にたどり着きました。
ちょっと失敗 物見ヶ岳
どうもこれが狼岩という展望ポイントのようです。

岩の上に回りこんでみると
おぉぉ...
ちょっと失敗 物見ヶ岳
ちょっと失敗 物見ヶ岳
絶景!
(霞んでいて遠くの山が見えないのが残念)

ちょうどお昼時になったのでここで昼食券大休止。
しばらくすると、小学生(高学年?)の女の子を連れたお父さんがやってきて同じく昼食。

スマホアプリを起動して山座同定をしているみたいですが、「あれが一位ヶ岳だ」(あいあん:いやそれは無いでしょ。この霞んでいる状態で50km先の山は見えないし...)

昼食後物見ヶ岳山頂へ。

山頂まではわずか5分。
ちょっと失敗 物見ヶ岳
ちょっと開けているだけで展望はなし。

狼岩からの素晴らしい展望があったから救われましたが、あの展望が無くてこの山頂だけだったら、最悪な登山道を苦労して登ってきた甲斐が全く無いところでした。
山頂到達時点で12:40。
あの沢筋の薄暗い道を陽射しの傾いた時間に通りたくないなあ、と思い高羽ヶ岳への往復縦走は断念。

帰りは1時間ちょっとで降りましたが、このコース、失敗したなというのが正直な感想。
肉体的疲労はあまり感じませんでしたが、全く楽しくなかったですね。
できればこういう道は登りたくないなあ。
結果的には縦走できなかったので、いつか高羽ヶ岳に登る時は別なコースで登って、物見ヶ岳まで縦走したいですね。

下山後は島地温泉でノンビリしました。
ちょっと失敗 物見ヶ岳

9:40 駐車場所
9:50 登山口
11:35 尾根分岐
12:00 狼岩(35分休憩)
12:40 山頂
12:54 尾根分岐
14:00 登山口
14:15 駐車場所



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Posted by あいあん at 23:35│Comments(2)山登り
この記事へのコメント
薄暗めの林道、滝、広葉樹林帯、大きな岩、岩からの展望、、、
新緑一杯で凄くよい感じに見えるのですが、看板・標識、テープ、等々
色々な山を行かれているあいあんさんの感想なので、それなりってことなのですね。。。。
Posted by adversity42adversity42 at 2014年05月26日 21:23
●adversity42さん
ルートの大部分は植林帯ですので新緑はありません。
ただただ薄暗いじめっとした道という印象です。
それゆえに尾根に出た時に見えた新緑の広葉樹林がとても鮮やかに感じました。

こういう探訪的ルートが面白いんだよという人もいるかも知れませんが、自分的にはちょっと合いません。

良かったとすれば、間違ったルートに踏み込んだ時にすぐに「あれっ?」と気が付けるようになっていたことがわかった点でしょうか。
多少は経験値が上がったようです(笑)
Posted by あいあんあいあん at 2014年05月26日 22:58
 
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    コメント(2)