2013年05月06日
くじゅう連山 テン泊でピークハント!(2)~大船山-平治岳縦走~
テント設営後、荷物の整理も終えてキャンプ場内をちょっと確認。
入口(西側)から見たキャンプ場の様子。
左手の建物がトイレ(ちょっとワイルド)、右端に炊事棟があり、沢水(たぶん)が引かれています。
炊事棟のやや左奥(オレンジのテントの向こう)に見えるのが避難小屋です。
ここの避難小屋はかなり立派かつ綺麗ですが原則として宿泊禁止です。
キャンプ場には照明の類は一切ありません。
さて、キャンプ場内の確認を終えた後、本日後半の活動に移ります。
今回は坊がつるをベースにして身軽にピークハントをする計画なので、装備は出来るだけ絞ってモンベルのポケッタブルデイパックに収納。
カメラの類はすぐに取り出せる様に、たすき掛けにしたパスファインダーに入れます。
本日は大船山から平治岳の縦走。
ミヤマキリシマの時期ならば、まさにゴールデンコースなのですがGWではさすがに無理。
まあ景色だけでも楽しめれば良しとしましょう。
坊がつる出発は10時50分。
これもほぼ計画通り。
しかし、天候は計画通りにはいかず相変わらずの曇り空で、山は時折ガスがかかる状況。
景色はどうかなあ?
大船山への登山道はのっけからガレ場です。
しかも樹林帯の中で景色も見えず、単調な登りが続きます。
気温が低めで涼しい(冷たい)風が吹いているため、体力の消耗が抑えられるのは助かりました。
五合目の表示がある場所で西方向の景色が見えます。
正面が九州本土最高峰の中岳です。
このあたりから登山道の状況も変わってきて、いかにも火山性って感じのレンガ色の石が増え、周囲の木々はミヤマキリシマがメインになってきます。
これが一斉に開花したらすごいだろうなあ。
しかし、肝心の山頂方向は霧に覆われてしまっています(^_^;)
登り始めて1時間10分で稜線上の分岐点、段原に到着。
ここから稜線を20分ちょい歩いて最初のピーク、大船山頂に到着。
山頂には数名の登山者がいたのみでした。
お願いしてシャッターを押してもらいました。
しかし、下から霧と共に強風が吹き上げてきて寒いのなんの。
風を防げる岩陰で行動食のアンパンを食べ、御池(おいけ)の近くまで降りて写真を撮った後そそくさと撤退。
次のピーク、北大船山を目差します。
大船山を少し下ったところで霧が晴れてきました。
右の尖がったピークが北大船山、その左手奥に三俣山、さらに左手に中岳-白口山が続きます。
画面のほぼ中央が坊がつるです。
北大船山は大船山頂から25分であっけなく到着。
天候は回復傾向にあるみたいです。
北大船からは平治岳を目差してそのまま北進。
後ろを振り返ると、なんと!大船山頂がくっきりと見えています(くっそー!)。
気を取り直して前を見ると平治岳が近付いてきました。
この辺りは一面のミヤマキリシマです。
しかし、このミヤマキリシマの間を抜けていくのが歩き難いのなんのって。
小型リュックだからまだ良いもののちょっと大きなリュックだと枝に引っかかって難儀するでしょうね。
ミヤマキリシマ地帯が終わると、今度はガレ場の樹林帯。
何度か道を見失いそうになりながら、平治岳登山口のある大戸越に到着。
うぅっ!何だかかなり急登っぽいなあ。
今日はかなり歩いて、脚にきてるんだよな~
と弱気になりそうな気持ちを奮い立たせて登頂開始。
登山道は登りと下りのルートが別になっていますが登りはほぼ直登です。
目の細かいズルズル滑る黒土と格闘すること35分で南峰に到着。
ガイドブックなんかの写真として載るような、くじゅうの代表的な展望のひとつが望めるのですが天候のせいでいまひとつです。
ここから本峰まではわずか5分。
誰も居ない山頂。
あと1か月くらいすると、ここが人気No.1の山になるっていうのが信じられません。
14時30分を回っているので下山開始。
下りのルートは多少ジグザグ気味で傾斜を緩やかにしてあるのですが、それでもちょいと油断するとズルリときそう。
30分弱で何とか無事に大戸越に下山。
これで本日のピークハントは終了。
やっぱりガレ場で道を見失いそうになりながら、坊がつるへの道を辿ります。
40分ほどで坊がつるが見えてきました。
この時点で温泉とビールで頭がいっぱいです。
テントに戻って荷物を置き、タオルを持って法華院温泉にレッツゴー!
キャンプ場を抜けたところで後ろを振り返ると、今日の縦走コースが一望です。
歩くこと10分で法華院温泉山荘に到着。
ここには温泉(500円)の他に、酒類、食料が入手でき、きれいなトイレまであります。
ビールは350mLが300円、500mLが400円と、この手の山小屋にしては非常にリーゾナブルなお値段。
温泉で今日の疲れを癒した後は、休憩室でビールを一杯。
さらにもう1本を購入してキャンプ場に引き返します。
山荘横にはキャンプ場(300円/泊)もありますが、地面は砂利引きでペグが刺しにくいのか岩で固定しているテントが多く見られました。
女性や小さな子供連れで、利便性やきれいなトイレ、照明にこだわりたい方にはこちらが良いのでしょうが、個人的には雰囲気や景観の優れた坊がつるの方が断然良いと思います。
夕暮れが迫ってきました。
テントの数も増えています。
一番多いのは、やはりエアライズ(なぜかグリーンが多い)、その次がステラリッジ(新旧)という感じ。
自分のステラリッジ(右手前)の隣にはムーライ1が設営されていました。
テントの主は慣れた感じのソロの山ガール(ほんとの「ガール」です)。
2日目の夕方と3日目の撤収前にちょっとお話ししましたが、ロングヘアの良く似合う素敵な山ガールでした(*^o^*)
天気予報ははずれ気味でしたが寒気が南下して寒くなるという予報だけは当たって、日暮れとともにむちゃ寒くなってきました。
アルファ化米とレトルト(豚の角煮)で夕食を摂った後は、持参した焼酎をお湯割りにして温まります。
寒いせいか皆さん早々にテントに籠っています。
自分も寒いのと疲れで20時には就寝。
夜中の3時に目を覚ましてテントの外を見ると満点の星空。
ってことは放射冷却もバッチリでメチャ寒!
再びシュラフに潜り込みました。
(つづく)
10:50 坊がつる
12:00 段原
12:23 大船山頂(25分休憩)
13:11 北大船山頂
13:53 大戸越
14:20 平治岳・南峰
14:30 平治岳山頂(10分休憩)
15:05 大戸越
15:47 坊がつる
入口(西側)から見たキャンプ場の様子。
左手の建物がトイレ(ちょっとワイルド)、右端に炊事棟があり、沢水(たぶん)が引かれています。
炊事棟のやや左奥(オレンジのテントの向こう)に見えるのが避難小屋です。
ここの避難小屋はかなり立派かつ綺麗ですが原則として宿泊禁止です。
キャンプ場には照明の類は一切ありません。
さて、キャンプ場内の確認を終えた後、本日後半の活動に移ります。
今回は坊がつるをベースにして身軽にピークハントをする計画なので、装備は出来るだけ絞ってモンベルのポケッタブルデイパックに収納。
カメラの類はすぐに取り出せる様に、たすき掛けにしたパスファインダーに入れます。
本日は大船山から平治岳の縦走。
ミヤマキリシマの時期ならば、まさにゴールデンコースなのですがGWではさすがに無理。
まあ景色だけでも楽しめれば良しとしましょう。
坊がつる出発は10時50分。
これもほぼ計画通り。
しかし、天候は計画通りにはいかず相変わらずの曇り空で、山は時折ガスがかかる状況。
景色はどうかなあ?
大船山への登山道はのっけからガレ場です。
しかも樹林帯の中で景色も見えず、単調な登りが続きます。
気温が低めで涼しい(冷たい)風が吹いているため、体力の消耗が抑えられるのは助かりました。
五合目の表示がある場所で西方向の景色が見えます。
正面が九州本土最高峰の中岳です。
このあたりから登山道の状況も変わってきて、いかにも火山性って感じのレンガ色の石が増え、周囲の木々はミヤマキリシマがメインになってきます。
これが一斉に開花したらすごいだろうなあ。
しかし、肝心の山頂方向は霧に覆われてしまっています(^_^;)
登り始めて1時間10分で稜線上の分岐点、段原に到着。
ここから稜線を20分ちょい歩いて最初のピーク、大船山頂に到着。
山頂には数名の登山者がいたのみでした。
お願いしてシャッターを押してもらいました。
しかし、下から霧と共に強風が吹き上げてきて寒いのなんの。
風を防げる岩陰で行動食のアンパンを食べ、御池(おいけ)の近くまで降りて写真を撮った後そそくさと撤退。
次のピーク、北大船山を目差します。
大船山を少し下ったところで霧が晴れてきました。
右の尖がったピークが北大船山、その左手奥に三俣山、さらに左手に中岳-白口山が続きます。
画面のほぼ中央が坊がつるです。
北大船山は大船山頂から25分であっけなく到着。
天候は回復傾向にあるみたいです。
北大船からは平治岳を目差してそのまま北進。
後ろを振り返ると、なんと!大船山頂がくっきりと見えています(くっそー!)。
気を取り直して前を見ると平治岳が近付いてきました。
この辺りは一面のミヤマキリシマです。
しかし、このミヤマキリシマの間を抜けていくのが歩き難いのなんのって。
小型リュックだからまだ良いもののちょっと大きなリュックだと枝に引っかかって難儀するでしょうね。
ミヤマキリシマ地帯が終わると、今度はガレ場の樹林帯。
何度か道を見失いそうになりながら、平治岳登山口のある大戸越に到着。
うぅっ!何だかかなり急登っぽいなあ。
今日はかなり歩いて、脚にきてるんだよな~
と弱気になりそうな気持ちを奮い立たせて登頂開始。
登山道は登りと下りのルートが別になっていますが登りはほぼ直登です。
目の細かいズルズル滑る黒土と格闘すること35分で南峰に到着。
ガイドブックなんかの写真として載るような、くじゅうの代表的な展望のひとつが望めるのですが天候のせいでいまひとつです。
ここから本峰まではわずか5分。
誰も居ない山頂。
あと1か月くらいすると、ここが人気No.1の山になるっていうのが信じられません。
14時30分を回っているので下山開始。
下りのルートは多少ジグザグ気味で傾斜を緩やかにしてあるのですが、それでもちょいと油断するとズルリときそう。
30分弱で何とか無事に大戸越に下山。
これで本日のピークハントは終了。
やっぱりガレ場で道を見失いそうになりながら、坊がつるへの道を辿ります。
40分ほどで坊がつるが見えてきました。
この時点で温泉とビールで頭がいっぱいです。
テントに戻って荷物を置き、タオルを持って法華院温泉にレッツゴー!
キャンプ場を抜けたところで後ろを振り返ると、今日の縦走コースが一望です。
歩くこと10分で法華院温泉山荘に到着。
ここには温泉(500円)の他に、酒類、食料が入手でき、きれいなトイレまであります。
ビールは350mLが300円、500mLが400円と、この手の山小屋にしては非常にリーゾナブルなお値段。
温泉で今日の疲れを癒した後は、休憩室でビールを一杯。
さらにもう1本を購入してキャンプ場に引き返します。
山荘横にはキャンプ場(300円/泊)もありますが、地面は砂利引きでペグが刺しにくいのか岩で固定しているテントが多く見られました。
女性や小さな子供連れで、利便性やきれいなトイレ、照明にこだわりたい方にはこちらが良いのでしょうが、個人的には雰囲気や景観の優れた坊がつるの方が断然良いと思います。
夕暮れが迫ってきました。
テントの数も増えています。
一番多いのは、やはりエアライズ(なぜかグリーンが多い)、その次がステラリッジ(新旧)という感じ。
自分のステラリッジ(右手前)の隣にはムーライ1が設営されていました。
テントの主は慣れた感じのソロの山ガール(ほんとの「ガール」です)。
2日目の夕方と3日目の撤収前にちょっとお話ししましたが、ロングヘアの良く似合う素敵な山ガールでした(*^o^*)
天気予報ははずれ気味でしたが寒気が南下して寒くなるという予報だけは当たって、日暮れとともにむちゃ寒くなってきました。
アルファ化米とレトルト(豚の角煮)で夕食を摂った後は、持参した焼酎をお湯割りにして温まります。
寒いせいか皆さん早々にテントに籠っています。
自分も寒いのと疲れで20時には就寝。
夜中の3時に目を覚ましてテントの外を見ると満点の星空。
ってことは放射冷却もバッチリでメチャ寒!
再びシュラフに潜り込みました。
(つづく)
10:50 坊がつる
12:00 段原
12:23 大船山頂(25分休憩)
13:11 北大船山頂
13:53 大戸越
14:20 平治岳・南峰
14:30 平治岳山頂(10分休憩)
15:05 大戸越
15:47 坊がつる
Posted by あいあん at 17:55│Comments(2)
│山登り
この記事へのコメント
こんにちは。
大船山では展望悪くて残念でしたね。
段原に下りたあとにくっきり見えるとは・・・
くっそーって言いたくなるの判ります 笑
法華院温泉の物資は車で運んでくるので
この位の値段がちょうど良いですね。
時々大船林道~法華院を物資運んだり工事車両走ったりするんで雰囲気壊れますが・・・(笑)
非難小屋も新しくなって数年経つんですが
以前の古いのはほんと幽霊屋敷でした(笑)
旧非難小屋の奥の板の間で一晩過ごした時は怖くて怖くて・・・
快晴の2日目も楽しみです。(^^)
大船山では展望悪くて残念でしたね。
段原に下りたあとにくっきり見えるとは・・・
くっそーって言いたくなるの判ります 笑
法華院温泉の物資は車で運んでくるので
この位の値段がちょうど良いですね。
時々大船林道~法華院を物資運んだり工事車両走ったりするんで雰囲気壊れますが・・・(笑)
非難小屋も新しくなって数年経つんですが
以前の古いのはほんと幽霊屋敷でした(笑)
旧非難小屋の奥の板の間で一晩過ごした時は怖くて怖くて・・・
快晴の2日目も楽しみです。(^^)
Posted by きたちゃん at 2013年05月06日 18:40
●きたちゃん
大船山は本当に寒かったので、もうちょっと待ってみようかという気分にはならなかったので、まあ仕方ないかな。
2日目以降が好天で、1日目を取り返した感じなので良しとしときます。
法華院の輸送トラックは何度か目撃というか、道を譲ってあげました。
ちょっと興ざめなんですが、このトラックがあるからビールも安く飲めるし、いざという時の食料の心配も無いと思うと文句は言っていられませんね。
大船山の避難小屋は廃屋同然で使用禁止になっていましたが、坊がつるの旧避難小屋でもあれほどではないでしょうね。
大船山は本当に寒かったので、もうちょっと待ってみようかという気分にはならなかったので、まあ仕方ないかな。
2日目以降が好天で、1日目を取り返した感じなので良しとしときます。
法華院の輸送トラックは何度か目撃というか、道を譲ってあげました。
ちょっと興ざめなんですが、このトラックがあるからビールも安く飲めるし、いざという時の食料の心配も無いと思うと文句は言っていられませんね。
大船山の避難小屋は廃屋同然で使用禁止になっていましたが、坊がつるの旧避難小屋でもあれほどではないでしょうね。
Posted by あいあん at 2013年05月06日 23:01