2012年07月17日
室津半島 散策 2 (上盛山、観音さまと温泉)
室津半島の海沿いの県道 は瀬戸内の小島を横目に見ながら走れる気持ちの良いルートです。
上関の市街地に近づくと、これから登る上盛(かみさかり)山が見えてきました。
標高315mの低い山ですが、周囲は海に囲まれている為瀬戸の島々の美しいパノラマが眺められます。
まずは上関大橋を渡った所に車を停めて、橋の上からの展望を楽しみます。
上関海峡は狭い海峡ですが、その割りに船の行き来が多く、橋の上から行きかう船を眺めるのも楽しいものです。
船の向こう側の本土にある白い建物は、昨年末にオープンしたばかりの「上関海峡温泉 鳩子の湯」です。
海峡に面した絶好のポイントにあるのがわかりますね。
さて、のんびりと船を眺めた後は上盛山に向かいます。
ところで上盛山は山頂まで舗装路が通っていて車で登ることもできます。
でもそれじゃ面白くないので、途中の御汗観音の駐車場に車を置いて歩いて頂上を目指します。
天気予報は大外れで真夏の日差しが射す中、アスファルトの道を登って行きます。
幸いなことに風があるうえ、路面の所々にできている木陰を拾いながら歩くとそれほどの暑さは感じません。
駐車場所から標高差約150mを25分で登って頂上に到着。
灯台のような展望台に登ってみると、この上は風が半端ではなく、体感で風速10mは超えるような風が吹き付けてきます。
しかし、この上は360度の展望。
最近雨が多かったのですが、四国まではっきり見ることができ、話題の伊方原発も肉眼で確認できました。
じっくりと景色を楽しんだ後、山を降り、車を置かせてもらった御汗観音に参拝します。
岩壁をバックになかなか堂々とした感じです。
施設も立派で、こんな山の中にある観音様ですが、かなり信仰を集めている感じです。
散策の締めは、いよいよ温泉。
ということで、鳩子の湯に向かいます。
駐車場は50台くらい停まれそうですが満車に近い状態です。
入浴料は600円。
さすがに原発マネーがふんだんに使われていることもあり、施設は素晴らしく整っていて、メインの浴槽、日替わり入浴剤添加浴槽、露天浴槽、サウナ用水浴槽、サウナと至れり尽くせり感があるうえ、洗い場も充分な数があります。
浴場の外には広い休憩室やレストランもあり、人口3000人の街には超不釣り合いな(「身の丈を知れ!」と言いたくなるような)施設です。
メインの浴槽は源泉を濾過した無色透明(若干濁りがあるか?)のもので、露天は赤茶色の源泉となっています。
自分的には温泉はトーシローなんですが、源泉そのままのほうがいかにも有難味のある温泉という感じがするので、わざわざ濾過する必要は無さそうに思います。
先に上関大橋から見たように、浴槽は上関海峡に面しており、眺めはすこぶる良好です。
特に露天は(今日はたまたまなのかもしれませんが)、潮の香りがする爽やかな風が吹いていて最高の気分。
しかも目の前に海峡を行き来する船が行きかっており、ぼーっと眺めていると時間が経つのを忘れてしまいます。
しかしながらこの施設。
原発マネーの供給が途絶えるという大ピンチ!
年間7万人が利用しなければ維持費が捻出できないんだとか。
物珍しさのある当初1~2年はなんとかなっても、その後はかなり無理っぽいような...
身の丈を考えない不釣り合いなものを作るからだ、ザマー見ろ!
という思いがある反面、これだけの施設が無くなってしまうのは惜しい気がします。
まあ、ただ何かの時には上関町だけの問題ではなく、山口県東部の自治体まで巻き込むことが明らかになったわけで、上関町民3000人が楽して暮らす(町内にこういう贅沢なハコモノがいくつもできているだけでなく、町民には毎年1人当たり数万円の商品券がばらまかれている)ために、その何十倍にもあたる周辺自治体の住民がリスクを背負うことが許されるのかという問題になっており、おそらく上関町民には厳しい結果が待っているような気がします。
自然景観的には周防大島に似ているので、原発という麻薬を知らなかったならば、また別な発展の可能性もあったような気がしますが、麻薬を使った時点でこの町は終わってしまったのかも知れません。
などと、考えながら帰路に着きましたとさ。
上関の市街地に近づくと、これから登る上盛(かみさかり)山が見えてきました。
標高315mの低い山ですが、周囲は海に囲まれている為瀬戸の島々の美しいパノラマが眺められます。
まずは上関大橋を渡った所に車を停めて、橋の上からの展望を楽しみます。
上関海峡は狭い海峡ですが、その割りに船の行き来が多く、橋の上から行きかう船を眺めるのも楽しいものです。
船の向こう側の本土にある白い建物は、昨年末にオープンしたばかりの「上関海峡温泉 鳩子の湯」です。
海峡に面した絶好のポイントにあるのがわかりますね。
さて、のんびりと船を眺めた後は上盛山に向かいます。
ところで上盛山は山頂まで舗装路が通っていて車で登ることもできます。
でもそれじゃ面白くないので、途中の御汗観音の駐車場に車を置いて歩いて頂上を目指します。
天気予報は大外れで真夏の日差しが射す中、アスファルトの道を登って行きます。
幸いなことに風があるうえ、路面の所々にできている木陰を拾いながら歩くとそれほどの暑さは感じません。
駐車場所から標高差約150mを25分で登って頂上に到着。
灯台のような展望台に登ってみると、この上は風が半端ではなく、体感で風速10mは超えるような風が吹き付けてきます。
しかし、この上は360度の展望。
最近雨が多かったのですが、四国まではっきり見ることができ、話題の伊方原発も肉眼で確認できました。
じっくりと景色を楽しんだ後、山を降り、車を置かせてもらった御汗観音に参拝します。
岩壁をバックになかなか堂々とした感じです。
施設も立派で、こんな山の中にある観音様ですが、かなり信仰を集めている感じです。
散策の締めは、いよいよ温泉。
ということで、鳩子の湯に向かいます。
駐車場は50台くらい停まれそうですが満車に近い状態です。
入浴料は600円。
さすがに原発マネーがふんだんに使われていることもあり、施設は素晴らしく整っていて、メインの浴槽、日替わり入浴剤添加浴槽、露天浴槽、サウナ用水浴槽、サウナと至れり尽くせり感があるうえ、洗い場も充分な数があります。
浴場の外には広い休憩室やレストランもあり、人口3000人の街には超不釣り合いな(「身の丈を知れ!」と言いたくなるような)施設です。
メインの浴槽は源泉を濾過した無色透明(若干濁りがあるか?)のもので、露天は赤茶色の源泉となっています。
自分的には温泉はトーシローなんですが、源泉そのままのほうがいかにも有難味のある温泉という感じがするので、わざわざ濾過する必要は無さそうに思います。
先に上関大橋から見たように、浴槽は上関海峡に面しており、眺めはすこぶる良好です。
特に露天は(今日はたまたまなのかもしれませんが)、潮の香りがする爽やかな風が吹いていて最高の気分。
しかも目の前に海峡を行き来する船が行きかっており、ぼーっと眺めていると時間が経つのを忘れてしまいます。
しかしながらこの施設。
原発マネーの供給が途絶えるという大ピンチ!
年間7万人が利用しなければ維持費が捻出できないんだとか。
物珍しさのある当初1~2年はなんとかなっても、その後はかなり無理っぽいような...
身の丈を考えない不釣り合いなものを作るからだ、ザマー見ろ!
という思いがある反面、これだけの施設が無くなってしまうのは惜しい気がします。
まあ、ただ何かの時には上関町だけの問題ではなく、山口県東部の自治体まで巻き込むことが明らかになったわけで、上関町民3000人が楽して暮らす(町内にこういう贅沢なハコモノがいくつもできているだけでなく、町民には毎年1人当たり数万円の商品券がばらまかれている)ために、その何十倍にもあたる周辺自治体の住民がリスクを背負うことが許されるのかという問題になっており、おそらく上関町民には厳しい結果が待っているような気がします。
自然景観的には周防大島に似ているので、原発という麻薬を知らなかったならば、また別な発展の可能性もあったような気がしますが、麻薬を使った時点でこの町は終わってしまったのかも知れません。
などと、考えながら帰路に着きましたとさ。
Posted by あいあん at 23:15│Comments(2)
│旅
この記事へのコメント
鳩子の湯、私も先月行きましたよ。
赤だしのような湯にはびっくり。内湯は透明度が高いのにびっくりしました。
こちらの近所にも無料に使える公園?キャンプ場がありますよ。
…役場に届け出て鍵を貰って、入口の鎖ポールをのけて使います。バイクだとポールとポールの間を抜けていきますから、鍵は使用した事はありません。(1度だけ利用)
赤だしのような湯にはびっくり。内湯は透明度が高いのにびっくりしました。
こちらの近所にも無料に使える公園?キャンプ場がありますよ。
…役場に届け出て鍵を貰って、入口の鎖ポールをのけて使います。バイクだとポールとポールの間を抜けていきますから、鍵は使用した事はありません。(1度だけ利用)
Posted by ボッシュ at 2012年07月23日 00:22
●ボッシュさん
ロケーションもお湯の感じも良いので、なんとか経営を維持してもらいたい施設ですね。
キャンプ場っていうのははーとランドでしょうか。
ここは一度使ったことがあります。
その後何度か使おうと思って電話すると、トイレが故障しているから使用禁止とか、他に予約があるからダメ(基本的に複数組の利用は認めないらしい)とか言われて使えていません。
ロケーションもお湯の感じも良いので、なんとか経営を維持してもらいたい施設ですね。
キャンプ場っていうのははーとランドでしょうか。
ここは一度使ったことがあります。
その後何度か使おうと思って電話すると、トイレが故障しているから使用禁止とか、他に予約があるからダメ(基本的に複数組の利用は認めないらしい)とか言われて使えていません。
Posted by あいあん at 2012年07月23日 06:26