つれづれぐさRX

周南市鹿野から山口市徳佐に向かう国道315号線。
鹿野から北上して、いくつかの小集落を過ぎ、民家も途絶えたあたり、河内峠にかかる手前。
「こんなところに？」と思う場所に「手打ちそば　いろり庵」の看板。




見ると国道からやや降った場所になにやらそれらしき小屋。




かなり前から店の存在には気が付いていたものの、この場所はちょうどスピードが乗ってくる場所でもあり、
店舗のたたずまいもあって、気にはなるが入り辛い店でした。
同じように思う人もそれなりにあって、職場でも話題になることがたまにありました。
結局誰も行ったことがないのですが、「あんな場所で何年も潰れずにあるんだからきっとおいしいに違いない」
というのが結論。

そしてついに、先日カタクリの花を見に行った弟見山からの帰りについに潜入しました。

店の手前の駐車場に車を停めて、店に近寄ってみました。
「あれ？入り口が無い！」




と、裏からおばちゃんが出てきて「こっちこっち」。



裏側から入る構造でした。
他にお客はいません。


メニューです。



注意しなくてはならないのは、「八ヶ岳産の石臼」で挽いた十割手打ち蕎麦、という点。
「八ヶ岳産の蕎麦」ではありません。


それはさておき、ここは無難にざるそばを注文。

最初、いきなりそば湯が出てきます。



「そばができるまで、わさび漬でも食べながらそば湯をどうぞ。」
わさび漬けがなかなかおいしい（写真はほとんど食べてしまった後）。


待つことしばし。
小屋の隣にある厨房でおじちゃんがそばを茹でている様子。
「まだかな～」と思い始めたころにざるそば登場。
よもぎのてんぷらはおまけだそうです。




そばをつゆに浸けて口に運ぶとなかなか良いそばの香り。
しかし、しかしである。
それほど「うまい！」という感じではありません。
よく見ると麺の太さはかなりのばらつきがあります。



手作り感は十分ですが。


時刻はお昼時。
自分が食べ終わった頃に2人組のお客が来店。
自分はコーヒーを注文しましたが、どちらも出てくるまでが長～い！
この調子では多数のお客を捌くのは無理っぽいんじゃないかな。


ではなぜ、このお店がそれなりの期間生き残っているのか？

よく見ると、店の横に土日祝のみ営業とありました。
ってことは、おじちゃん、おばちゃんは他に本業があって、そば屋は趣味でやっているのかも。

それならば納得できるような気がします。
店の横には渓流が流れ雰囲気は良いので、時間に余裕がある時にまた来てみようかな。