つれづれぐさRX

薬師岳山荘の先からまたザレ場の登りが続きます。


石また石です。


ようやく頂上が近付いてきたっぽく思えたのですが、手前側のピークは東南尾根の分岐点。
左奥に尖がって見えるのが本当の頂上です。
（Click!）


高度が上がるにつれ、見える山も数が増えていきます。
いちばん左端にぽっこり常念岳の山頂が頭を覗かせています。
その右にはお馴染みの槍ヶ岳～穂高連峰、その手前に三俣蓮華岳、双六岳、その右に遠く霞んでいるのが中央アルプスの山々。
さらに右側に笠ヶ岳、乗鞍岳、黒部五郎岳、御嶽山。
（Click!）


立山方面には弥陀ヶ原と奥大日岳（左奥）
（Click!）


東南尾根分岐にある避難小屋跡


愛知大遭難慰霊碑


運命の東南尾根
（Click!）

こうして見ると景色の美しい尾根なのですが、ここに迷い込んだため悲劇の遭難となりました。

ここから山頂まではもう間近。


（山頂手前に咲くイワギキョウ）
（Click!）



そしてついに薬師岳山頂に到達！（8:50）


北アルプスのてっぺんに来てバカやってます。
（写真を撮ってもらったおばちゃんに乗せられました）


天候も申し分なく山頂からの眺めはまさに絶景。

北アルプスの主だった山々が勢揃いしたうえ、さらに遠くの山が雲の上にぽっかりと頭を覗かせています。
（Click!）


（Click!）


（Click!）


そして150km以上離れた富士山も槍ヶ岳の左方に頭を覗かせています。
（Click!）

まさにまさに感激です！
（富士山の右側は甲斐駒ケ岳でしょうか？）

薬師岳山頂からの眺望


ところで、頂上直下の雪渓横のハイマツの生えた場所にライチョウです。
しかも5羽のヒナを連れています。
親鳥もそうですがヒナも人間に対する警戒感が薄く、こっちがじっとしていると平気で近くまで寄ってきます。


そんなこんなで頂上にいる時間はあっという間に過ぎて、ヒジョ～に心残りですが下山の時間になっちゃいました。

後ろを振り返りながらいつかまたこの景色を！と思いました。


山頂発（9:20）
太郎兵衛平着(11:55）


小屋で弁当を受け取って昼食。
しかし、この弁当ではカロリー不足ですね。
（半分食べた後ですが）

ゼリー飲料で200kcalを追加。

この頃から薬師岳には雲がかかり始めてきました。
あの展望が得られたのは午前中だけだったみたいで、本当にラッキーでした。

太郎兵衛平発(12:25）

やがて薬師岳は雲に隠れてしまい、再び姿を見せることはありませんでした。

お別れだからってそんなに悲しまないでね。

当然ながら行きに「長かったー」と思わせたあの延々と続くルートを引き返します。
帰りは降りなので少しは増しかなと思いましたが、やっぱり長いです、このルート。
特に帰りは行きの時にあったワクワク感が無いので、なおさら長く感じます。


太郎坂の降りでは皆さん「登山口はまだか～？」

折立の駐車場が見えてきた時はヤッターって感じでした。

ようやく折立登山口に戻ってきたのは15:40
（ガッツポーズはガイドのKさん）

本日は10:15（休憩含む）で、600mの標高差を登った後、1600mを一気に降りました。
これだけ動くとさすがに堪えますね。

しかし、雄大かつ美しい景色、色々な花やライチョウなど、本当に素晴らしい山行でした。
きっと永く心に残ると思います。

（次はいつ来れるだろうか？）