3000m突破に挑戦 前穂高岳 (重太郎新道コース) (3)いよいよ本命

あいあん

2014年08月28日 22:26

小屋のテラスの横にあった途中のビューポイントと重太郎新道についての説明を確認後、いよいよ重太郎新道に突入です。






まずは小屋に来る前に渡ったガレ沢の上流部を渡り返します。



今は完全に涸れていますが、大雨の時は一気に激流となって渡渉できなくなるそうです。
黒いホースは対岸(?)のテン場の水場に給水するためのものです。
ちなみに、この小屋の水は沢水を原水としていますが、やや苦味があります(ミネラルたっぷり?)。


沢を渡ると両脇に花の咲くジグザグ道になります。




小屋がだいぶ下に見えるようになってきました。



このあたりまでは傾斜も緩く普通の山道って感じですが、高度と共に景色はどんどん雄大さを増していきます。

さらに登ると道の方は険しさを増してきます。



テン泊の荷物を背負っていたら通過に苦労しそうな狭い岩場を通過してしばらく登ると、




出ました!重太郎新道名物の長梯子。




梯子の上から見下ろします。



こういう梯子は慣れているので、さして高度感というか恐いという感じはありません。
このあたりまで来ると焼岳(中央奥)や霞沢岳(左側の雲のかかった山)も見えるようになります。




小屋から小一時間登ったところで、第一のビューポイント「カモシカの立場」です。




北方向に奥穂から西に延びる稜線が見えます。
中央が奥穂高岳で左のピークがジャンダルムのようです。




この後、さらに梯子やら鎖場が続きます。






そして第二のビューポイント「岳沢パノラマ」に到達です。
「パノラマ」というだけあって、サイコーの景色です。

岳沢と西穂高岳
(Click!)



奥穂~西穂の稜線
(Click!)

バリエーションルートを除けば、北アルプスでも最難関のルートです。

前穂高岳山頂方面。



中央の岩場を拡大すると


スケール感がおわかりでしょうか。
(ただし、この岩場の登下降は見た目ほど難しくはありません)


さらに登って「雷鳥広場」。



頂上がグッと近くなってきました。

前穂高岳の南に聳える明神岳です。
(Click!)

一般ルートは無く、バリエーションルートでしか登れません。
人を寄せ付けない険しさがあります。


この曲がり梯子が現れると、紀美子平まであと少しです。
(この梯子は2014年9月9日に新しい梯子に付け替えられました)




最後の難関、スラブ岩の鎖場です。


晴れて乾いていれば問題ないですが、岩が濡れていると滑って危険な状態になりそうです。


紀美子平に到達~っ 来たぞー!




こんな高度の山腹にも関わらず、広いスペースがあります。
前穂、奥穂の分岐点でもあり、人が集まりやすい場所ですね。



正面が吊尾根になります。
2時間弱で奥穂高岳に行けます。

が、今日は前穂高岳が本命。
リュックをデポして、ウエストバッグのみの身軽な体で頂上を目指します。

(つづく)


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