南岳には小さい祠と三角点の他に屋根つきの休憩所がありましたが眺望は良くないので、ちょっとひと息入れたのみで中岳に向います。
南岳の降り口から中岳を望む。
中岳に建つ上宮のかっこいい姿が、このルートのビューポイントのひとつです。
南岳から中岳に至る鞍部はなかなか雰囲気の良い道です。
あっと言う間に中岳到着。
さて上宮に参拝しようと正面右にある引き戸を開けようとしましたが、かなり力を入れても開きません。
無理をして戸を壊しては申し訳ないので、上宮は外からの参拝だけにしました。
社殿の横を通って少し降った所が広場になっていて、そこで休憩。
「山頂」って...
ここより社殿のある場所の方が明らかに高いのですが。
まあ細かいことは気にしなくてもいいか。
と、そこに先ほどの山ボーイ&ガールが到着。
リュックを下ろしてガサガサと中身を出し始めました。
どうやら食事をするみたいです。
時間は10時。
人のことなんで知ったこっちゃないんですが、朝食には遅すぎるし、昼食には早すぎる時間です。
どうも、山ボーイが山ガールに山での食事の実演をしようという意図があるみたいです。
(山ボーイ):今日は贅沢をしてアルファ化米を持ってきたよ。
(これ知ってる?俺ってすごいでしょ。)
<ガスバーナーを点火>
(山ガール):え?もう火が点いたんですかぁ?すごぉい。
(なーんだ簡単。あれならわたしでも楽勝だわ)
などという、思わずニヤニヤしちゃうやり取りを後ろに聞きながら次なる北岳を目指して出発します。
中岳と北岳の間も南岳の鞍部と同様に雰囲気が良い感じ。
北岳には小さいお社があります。
ここの戸は力を込めて引っ張ると開いたので、お賽銭を入れて参拝。
お社の後ろは禁足地となっています。
北岳から見た中岳&南岳。
北岳から先は降りにかかります。
このルートは傾斜のきつい岩場が続きます。
途中は広葉樹林が広がり、雰囲気は良いのですが膝に負担がかかります。
下山地点である高住神社まで2/3くらい下った所には本日のコース最大の絶景ポイント「望雲台」があります。
まず、相当に傾斜のきつい鎖場を登ります。
足を置くところには窪みができていますので、鎖を頼りに登ればそれほど難しくはありません。
ここを上りきると終わりではなく、崖上を横に数十メートルトラバースします。
しっかりした鎖もありますし、崖下もそれほど高度は無いので(それでも落ちたら大変ですが)、恐怖感はありません。
道端に咲いていた大文字草に気を取られて、トラバースルートの雰囲気が伝わる写真を撮り損ねてしまいました。
さて、水平移動が終了するとまたまた岩登りです。
最初の岩ほどの高さはありません。
ここを登りきると...
岩の上は幅30cmくらいしかない断崖絶壁です。
下は....
100mは優にあるでしょうね。
支柱があって太い鎖が横に渡してあるので多少安心はできますが、やっぱり怖いです。
しかし、景色は最高です。
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目の前には鷹ノ巣山の奇観を中心に素晴らしい景色が展開されます。
ここは高住神社から観光気分で登ってくる人が多いのですが、たまたま人が全部降りちゃった時に当たって素晴らしい景色をしばし独り占め(横に10人くらい並べる広さはあります)。
望雲台を後にするといよいよ今回の登山も終わりが近づいてきました。
下山地の高住神社(豊前坊)。
昨日は人っ子一人いませんでしたが、今日は見違えるほどの人の多さにびっくり。
ここから車のある別所駐車場までは2km以上歩かなくてはなりませんが、九州自然歩道に沿って歩く道はとてもいい感じです。
以前スキー場があった場所は輝くススキの野原になっていました。
ここでは何組かの観光客がお昼を食べていました。
こんなところでお弁当を食べたらおいしいですよねー。
車のある別所駐車場に戻って来てみると、びっくり!
出発した時は5台くらいしかいなかった車がビッシリ。
駐車場の空き待ちの車多数という状態。
やっぱり英彦山ってけっこうな観光地なんですね。
などと思いながら、ゆっくり昼食のパンを食べて、英彦山を後にしたのでした。
6:05 駐車場
6:25 英彦山神宮
6:55 虚空蔵
7:20 梵字岩
8:10 鬼杉
9:20 南岳
9:35 中岳(休憩20分)
10:20 北岳
11:20 望雲台
11:55 高住神社
12:45 駐車場
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