憧憬 黒部源流

あいあん

2014年07月09日 22:26

毎日の電車通勤時には本を読んでいるのですが、最近面白かった本に「定本 黒部の山賊」があります。



この本は1964年に刊行されたのですが、その後絶版。
著者である伊藤正一氏が経営する黒部源流の山小屋でしか入手できなくなっていた幻の本だったんだそうな。
「そんなの勿体ない!」ってことで、今年になって山と渓谷社が定本として新たに発刊したのが本書。

戦後の混乱期に黒部源流の原始林や山を棲家とする山の猛者どもが織りなす逸話の数々。
山に登らない人でも楽しめる、とっても面白い読み物です。


実は2年前に薬師岳に登った時に宿泊した太郎兵衛平から見た景色がまんま黒部の山賊の舞台なんです。


左から水晶岳、ワリモ岳、祖父岳(重なるように鷲羽岳)、三俣蓮華岳(中央)、双六岳、黒部五郎岳(ピークが半分雲の間から姿を見せています)。
ワリモ岳から三俣蓮華岳にかけて手前に台地状になっているのが雲の平。


この景色を見て以来、「日本最後の秘境」と言われる雲の平を中心とする黒部源流の地域があいあんの憧れの地になっています。

いつか1週間くらいの日程でテントを担いで、このエリアを歩き回ってみたいなあと考えています...(退職後かな?)
その時は本書をよく読んで怪異と熊対策のトレーニングはしていかねば!


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